在宅お役立ち情報

care-eco's magazine

2021/03/02

一人暮らしでも安心!「HOME ALSOK みまもりサポート」

内閣府の平成30年度高齢社会白書によると、今後も高齢の方の単身世帯は増えていく予想です。

お一人暮らしの方が在宅療養していると、何かあった時の対応などが心配ですよね。

実際に在宅療養の現場では、転倒して動けなくなっているところを発見されて助かった、ということが起こります。

皆さまの中にも、遠くで一人で暮らす親族がご心配な方もおられるかも知れません。

今回は、そんな不安を解決してくれるサービス「HOME ALSOK みまもりサポート」をご紹介したいと思います。

※当サイトはALSOK様とは一切利害関係はございません。


■いざという時にはガードマンが駆けつけてくれる

ご高齢世帯の増加を背景に現在様々な見守りの仕組みがあります。

お一人暮らしの方にとって、定期的にご様子を見に来てくれるサービスは大変心強いと思います。

加えて、実際に重要なのは、「体調不良や事故など何か異常事態が発生した時に、誰が駆けつけられるか」であると思います。遠方のご家族がすぐに行くというのは現実問題として難しいですし、ケアマネジャーさんやご近所の方が常にスタンバイしているわけにもいきません。

そこでこのサービスは、緊急時にボタンを押すと、ALSOKのガードマンが24時間365日駆けつけてくれるというものです。


■センサーによる見守りも

緊急の事態では、ボタンのある場所まで動くことすらできないという状況も考えられます。

そこで、オプションにはなりますが、お家に安否確認センサーを設置することで、異常を検知してメールで知らせてくれる、「みまもり情報提供サービス」もあります。

これならばボタンを押すことができない状況でも素早い対応が可能になります。


■料金

気になる料金ですが、基本が月額1,870円~2,970円(工事費等別でプランによって異なる)です。オプションが複数あり、それぞれ月額110円~1,133円が上乗せになります。


安心して在宅療養を続けるために、このような民間サービスを活用していくのも手だと思います。

「HOME ALSOK みまもりサポート」ホームページ

https://www.alsok.co.jp/person/mimamori/

2021/02/21

世界初!排泄予測センサー「DFree」

在宅療養では、失禁やオムツ交換など、排泄に関するお困りごとは多いですよね。 

実際に厚生労働省の調査では、介護している方のうち要介護1-2では約25%、3以上では約半数の方が排泄に関する不安を持っていることが分かりました。

実際に、排泄に関するトラブルでご家族が苦労されているのはよくお見かけします。

そこで今回は、世界初の排泄予測デバイスである「DFree」をご紹介させて頂きます。

※当サイトは商品のメーカー及び発売元とは一切関係ございません。


■超音波で膀胱内に溜まった尿の量が分かる

DFreeの仕組みは、消しゴム位の大きさの超音波センサーを恥骨の上あたりに貼り付けることで、4方向の超音波が膀胱の大きさを自動で計測してくれます。それにより、膀胱内の尿の量をリアルタイムで知ることができます。

DFreeの仕組み

例えば、トイレに誘導するタイミングが早すぎる、もしくは遅すぎて失禁してしまう、という問題がこれで解決できるように思います。

また、オムツ交換も適切なタイミングで行うことができそうです。

医師の視点から見ると、排尿障害(尿がしっかり出せない病気)の診断、治療にも使えそうだと思いました。


■効果

メーカーさんの資料によると、DFreeを装着することにより、次のような効果が認められたそうです。

①自立排泄の改善

トイレでの排泄率が23.7%増加。

②失禁率の減少

失禁回数が46.8%減少。

③介護負担の軽減

排泄関連作業が22.5%減少。


■考えられるデメリット

このように、とても活用できそうな機器ですが、考えられるデメリットもあります。

一つは価格です。個人向けのDFree Personalの価格は5万円前後です(2021年2月時点)。業務用ならまだしも、自宅で在宅療養している個人向けとしては高めな印象です。分割払いもできるそうですが、今後もっと入手しやすくなると良いですね。

もう一つは、想像ですがこの機器を装着したまま生活するのは人によってはちょっと大変そうです。特に認知機能が落ちている方などでは外してしまう可能性が高いかも知れません。装着を補助するDpadという付属品もあります。


排泄でお悩みの方には、使い方によっては大変有用かと思いますし、画期的な技術だと思います。ご家族の負担が減ればとても素晴らしいことです。

今後、より多くの方が恩恵を受けられるためにも、低価格化、小型化に期待です。


2021/02/19

【インタビュー】篠原 彰先生(篠原医院院長・静岡県医師会前会長)

篠原先生は、静岡県焼津市で医院を開設されておられ、30年以上前から在宅医療を実践されています。今でこそ注目されている在宅医療ですが、当時はまだまだその重要性は認識されておりませんでした。
その先見の明には敬服するばかりです。
また、第17代静岡県医師会長として、在宅医療の発展に尽力された方でもあります。
今回は、篠原先生に在宅医療に対する想いを伺いました。

■お父上の影響で在宅医療の道に
もともと父が開業医をしておりました。当時はまだ車が普及していない時代でしたので、動けなくなってしまった患者さんに往診に行くことは当たり前でした。父がスクーターで往診に出かけていく姿をよく覚えています。また、まだ夜間救急センターなど整備されておりませんでしたから、夜中に急患の方が来たり、家に救急車が来たりしていました。
在宅医療が入院、外来に続き第3の医療形態として医療構想に位置づけられたのは1994年ですが、私は父の影響もあり、在宅医療が外来の延長線にあることが当たり前だと思っていました。

■苦悩の勤務医時代
昭和60年に37歳で東京から地元に帰ってきたのですが、それまで大学で血液内科(白血病など血液の病気を専門とする科)をやっていました。
勤務医時代には色々な経験を積むことができましたが、当時はまだ治療法も少なく、亡くなる患者さんばかりでした。そんな状況に無力感を感じていたのです。
専門科に特化することも大切なのですが、医者は本当は「人」を診なければならない、と思っています。そのために、医者は視野を広くもたなければならないと常々思っておりますし、業界にこだわらず色々な方と交流するように努めています。
寄り添い、頼られ、「診てもらってよかった」と言われる医者になりたいですね。

■地元に帰ってきて気付いたこと
地元に帰ってきて父の後を継ぎました。そこで気付いたことが、お年寄りの方がこれほど多いのか、ということです。
当時は、高齢の方の医療費は無料で、老人ホームも少ない状況でしたから、高齢で動けなくなると最期まで病院で過ごすという方が多かったです。
外来にかかっていた患者さんが入院し、そのままお別れ、ということもよくありました。
しかし、私の診ていた患者さんは、ほとんどが皆ご自宅で最期を迎えられました。
これまで入院を希望したのは2名。よく覚えています。お一人は末期がんの方で、苦しむ姿をご家族が見ていられなかった。もう一人は、最期までできることをやり尽くしたいという思いで入院を希望しました。
その他の方は皆、ご自宅で看取っています。3年連続で大晦日、元旦にお看取りしたことをよく覚えています。
診療所の医者の役割は、人生の最期までお付き合いすることだと思っています。これが医療の在り方だと思っています。

■住み慣れた場所で穏やかに
母は5~6年前に亡くなりましたが、最期は自宅で穏やかに過ごしました。96歳でしたが、亡くなる直前まで元気で、食事もよく食べていました。
私は、患者さんを診るときには必ず脈を取ります。これは医学的な意味もありますが、それよりスキンシップのためです。このように、顔を合わせ、肌を触れることで安心してもらえます。
患者さん方を診ていて思うのは、たとえ何歳であっても「生きている楽しみ」が大切である、ということです。ただ生きているだけでは辛いのではないのでしょうか。
介護保険法にも書いてある通り、私は、人間は最期まで尊厳を持つことが大事なのだと思っています。

■多職種連携の大切さ
在宅医療を実践する中で、絶対に一人ではできないということを実感しました。
平成7年に地域の医師会会長を任せて頂いたのですが、医師会の会議などで在宅診療の時間が減ってしまいました。その時に代わりに対応してくれたのが院内の看護師さんたちでした。
介護保険法ができたばかりのころ、訪問看護事業や、ヘルパーステーションの立ち上げを行いましたが、これが本当に大変だった。当時はまだ行政も慣れていませんでしたし、自分たちで全て調べて作り上げました。ヘルパーの制度も無かったため、ヘルパーさんの育成から始めました。一期生が今でも3名、現役のヘルパーとして働いてくれています。
毎回、自分が関わるすべてのケアマネさんにはメールアドレスを渡して、何かあればすぐにメールしてもらっていましたし、ケアカンファレンスは必ず開いています。

■在宅医療は「ワンチーム」
私はもともとラガーマンでした。
今でもラグビーの試合を見ていると体がウズウズします。
ラグビーの言葉を借りると、在宅医療は「ワンチーム」だと思っています。
(終)

いまでこそ、在宅医療における連携が叫ばれていますが、その重要性を10年以上前から気付き、実践されておられた篠原先生。
そのスピリットに学ぶことは多いのではないでしょうか。
篠原先生、ありがとうございました。

2021/02/13

【新型コロナ】ワクチンのホントのところ

ピークは過ぎたように見えるとは言え、まだまだ気を付けなければならない新型コロナウィルス(2021年2月現在)。
ワクチンもいくつか開発され、間もなくワクチン接種開始の方向で進んでいます。
日本に住む全員が打てる日まではまだ時間がかかりそうですが、皆さまの中にも打つべきかどうか迷っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
今回は、新型コロナのワクチンについての情報をまとめたいと思います。

■ワクチンって何?
そもそもワクチンとは何でしょうか。
一言で言うと、「免疫(体内に侵入した病原体を退治する仕組み)を人工的に作る」ものです。
以前、免疫には大きく2種類あることをお話しました(「【新型コロナ】抗体さえあれば大丈夫?」をご参照下さい)。ワクチンは、兵隊(白血球)が飛び道具を用いて外敵を倒す、つまり抗体を作るために使います。
ワクチンにはいくつか種類があります。

1.不活化ワクチン
細菌やウィルスなどの破片(抗原といいます)を体内に入れることで、その破片に対する抗体を作ります。破片だけなので安全性が高いです。インフルエンザや肺炎球菌など多くのワクチンが該当します。

2.生ワクチン
弱っているが生きている細菌やウィルスを体内に入れることで抗体を作ります。本物の病原体を入れるため効果は高いですが、ごく稀に本当の感染を起こすことがあります。
水ぼうそうやはしかのワクチンが該当します。

3.mRNAワクチン
新しい種類のワクチンで、今回初めて実用化されました。mRNAというのは、私たちの体を構成するタンパク質(体の部品)の設計図で、DNAから作られます。
大ざっぱに言うと、ウィルスのmRNAを体内に入れ、それを元に人間の体の中でそのウィルスの部品を作ります。そして、その部品に対する抗体を作るという仕組みです。
利点としては、不活化ワクチンよりもかなり早く効果的なワクチンが開発できるという点が挙げられます。

■新型コロナのワクチンはどんなワクチン?
つい先日、日本でもファイザー社製のワクチンが承認されました。
これは先ほどのうちのmRNAワクチンに該当します。

■効果はどれくらいあるの?
効果を検証した研究では、予防効果は95%と示されました。
これは、例えばワクチンを打たずに100人感染すると仮定すると、そのうち95人はワクチンを打てば防げる、という意味です。インフルエンザワクチンの効果がおよそ60%と言われていますので、それと比べると高い効果が期待できることが分かります。

■安全なの?
今のところ大きな問題は見られていません。
打った後の腕の痛みが最も多く、7~8割の方に見られますが、1~2日で自然に治ります。
この症状自体はどんなワクチンでも起こります。
残念ながらアナフィラキシーという重症のアレルギーが起こる方が稀に(5人/100万人)おられるようです。インフルエンザワクチン(1~3人/100万人)と比べると若干多いですが、何倍も多いわけではありません。
ウィルスのmRNAを体内に入れる、と聞くと「大丈夫なのか?」と思われるかも知れません。しかし、mRNA自体はすぐに分解されますので、人体には影響しないと考えられています。
ただ、新しい種類のワクチンのため、長期的な影響を慎重に見ていく必要があります。

■誰が打つの?
対象年齢は16歳以上とされています。
ご高齢の方やご病気をお持ちの方は、新型コロナに感染すると重症化しやすいため、積極的に打つことをお勧めします。

■打ってはいけない人はいる?
ポリエチレングリコールという成分が含まれているため、この物質に重症のアレルギーのある方は避けるべきです(化粧品や皮膚クリームに含まれています)。
妊婦さんは、海外では打っていけないわけではありませんが、安全性はまだ確認されていません。
また、血が固まりにくくなるお薬を飲んでいる方は、ワクチンを打った後よく止血した方がよいので必ず申し出て下さい。

これまでにない新しいワクチン、と聞くと心配になるかも知れません。しかし、在宅療養をされている方々は、新型コロナに感染した時の方がリスクは大きいと考えられます。ワクチン接種を積極的に検討しましょう。

2021/02/12

【お知らせ】クラウドファンディングにご支援頂いた方々

2020年11月20日~2021年1月19日の期間で、当サイト運営資金のためのクラウドファンディングをREADYFORにて行いました(プロジェクト名「「ずっとおうちにいたい」が実現できる社会にしたい!!」)。
その結果、51名の方々に温かいご支援を頂き、目標金額を達成することができました。
ご支援頂いた皆さま、本当にありがとうございました!!

ここに感謝の意を表しまして、ご芳名を掲載させて頂きます。
※順不同・ご記名頂いた方のみ

・まんまる薬局 様   ・短足おじさん 様   ・山田京子 様  ・小松 大介 様

・五十川佳苗 様    ・匿名希望 様     ・Keita.T 様     ・匿名希望 様

・C.M. 様         ・調剤喫茶いしまる 様    ・karen 様     ・キョロ 様

・S.A 様        ・稲田伸一 様     ・Rei Unno 様  ・GHくらくや・笑円 様

・片多史明 様     ・Keiko Yamamoto 様  ・楠井寛和 様  ・高嶋英二 様

・原 慎之介 様    ・柳田結子 様       ・玉城美夕 様    ・Vater 様

・menal 様       ・長坂 亮 様       ・H・T 様    ・アレック高橋 様

・松岡光洋 様     ・RH 様        ・小森將史 様       ・久米邦明 様

・江原 様       ・石井正子 様       ・shibuya101 様    ・Kana 様

・株式会社GREIGE 代表取締役 山田翔次様        ・Toshihiro Ito 様  ・安間久美子 様

・齋藤 様       ・松井 務 様       ・芹沢 様      ・川野義光 様
 
・Tatsuya Horikawa 様 ・しの 様        ・加藤由紀子 様  ・hitomi 様

・モグ藤田 様

以上の皆さまに心より御礼申し上げます。
これからも応援よろしくお願い致します。
2021/02/02

褥瘡(床ずれ)の効果的な予防方法

在宅療養と褥瘡は、切っても切り離せられない問題です。 
ちょっと目を離した隙に、あらゆるところにできてしまいます。
褥瘡が治るには、大変な労力が必要になりますし、すっきり治らないことも多々あります。
できる限りの予防が最も大切だと思います。
今回は、在宅療養における褥瘡の予防についてお話させて頂きます。

■褥瘡は皮膚の異常ではなく全身の異常の表れ
褥瘡は、皮膚の血流が圧迫によって阻まれ、皮膚の組織に酸素が行きわたらずに、皮膚が死滅してしまうことで起こります。同じ部分が圧迫されているとたった2~3時間で褥瘡ができてしまうと言われており、そのために2時間おきの体位交換が推奨されています。
しかし、健常な人では同じ条件でも褥瘡はできません(高速道路の運転で褥瘡ができる方は滅多にいないと思います)。それは、栄養、血流、むくみなど、様々な要因が重なって起こるからです。つまり、褥瘡は皮膚だけの異常ではなく、全身の衰弱によって起こる症状だと言えます。

■褥瘡のリスク
ご高齢になるとどうしても寝ている時間が多くなってしまいますが、その中でも褥瘡ができやすい方、できにくい方がいます。
これまでの研究では、寝たきりであることに加えて以下の要因がリスクとして分かっています。

・骨の突出
・関節の拘縮
・栄養不良
・皮膚の湿潤(排泄物や汗など)
・むくみ

つまり、これらのいずれかに該当する方は(多くの方が複数該当すると思いますが)、特に褥瘡ができるリスクが高いものとして注意する必要があります。

■具体的な対策について
行うべき予防策は以下の4つです。

・マットレス選択
・ポジショニング
・スキンケア
・拘縮予防
・栄養

①マットレス選択
褥瘡予防においては、体にかかる圧力を分散させて、一か所に圧がかかり続けないようにすることが大事です。そこで体圧分散寝具(マットレス)を使います。
今は色々な種類が出ていますが、推奨されているのは、
「粘弾性フォームマットレス(ウレタンマットレス)」と「圧切替式エアマットレス」の2つです。
この使い分けですが、ざっくり言うと

・自力で体位交換ができる、もしくは頻回な体位交換が可能な環境
粘弾性フォームマットレス

・自力で体位交換ができず、頻回な体位交換が困難
圧切替式エアマットレス

を目安にして頂ければと思います。さらに、すでに述べたような褥瘡リスクのある方には、二層式(三層式)エアマットレスが推奨されます。
耐圧分散寝具を用いると、通常2時間ごとの体位交換は4時間ごとまで延ばすことができます。最近は自動体位交換機能が付いているものもありますので、これらをうまく使うことで介護する方の負担減少につながるかと思います。
ただ、機能の良いものは費用もかかりますので、機能と費用のバランスを考慮して最適なマットレスを選択する必要があります。

注意点としては、エアマットレスを使用していても四肢には褥瘡ができることがあります。
踵は浮かせ、手足を全体的にカバーできるウレタンクッションなども使うと良いと思います。

②ポジショニング
ポジショニングとは姿勢のことです。寝ている時の姿勢に気を付けることで褥瘡を防ぐことができます。
体の軸をまっすぐにすること、一点に圧がかからないようにすること、体がずれないようにすることが原則です。
横向きにする際、真横にしてしまうと耳、肩、転子部、くるぶしに褥瘡ができやすくなります。90°ではなく、クッションなどを入れて斜め30°を目安に横向きにすると良いでしょう。

③スキンケア
ムレや乾燥は皮膚を弱くし、褥瘡をできやすくしてしまいます。皮膚をやさしく清潔に保つこと、保湿剤をこまめに充分塗ることが褥瘡予防でも重要です。

④拘縮予防
すでに述べたように、関節の拘縮が褥瘡の強いリスクになります。
訪問リハビリなどを導入して、拘縮を和らげることを検討しても良いと思います。

⑤栄養
栄養が十分摂れていない方では、栄養状態を改善することで褥瘡が予防できます。
特に高カロリー高タンパクの食品が良いとされています。食事量が減ってきている方が多いとは思いますが、栄養補助食品をうまく組み合わせることで栄養状態が良くなることも多々あります。

以上、褥瘡の予防方法について述べさせて頂きました。
褥瘡を完全に防ぐことはとても難しいですが、褥瘡はQOLの低下につながってしまうので、少しでも減らすことができればと思います。

参考文献:日本褥瘡学会「褥瘡予防・管理ガイドライン(4版)」2015

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