血糖値が気になる方へ!血糖測定器リブレ
今回は、血糖値の測定がとても簡単にできる機械をご紹介します。
皆さんの中には、介護している方の血糖値が高くて、気になっておられる方もいらっしゃると思います。
しかし、血糖値を測るとなると、アルコールで消毒して、指に針を刺して、血を絞り出して…と大変な思いをされている方も多いのではないでしょうか。中には血がうまくでずに、何回もトライされている方もお見かけします。
今日ご紹介するアボット社の「フリースタイル リブレ」という機械は、そんな悩みを解決できる便利な道具です。
◆どうやって使うの?
リブレは、毎回指に針を刺して血を出す必要がありません。
まず、直径約3cm、厚さ7mm程度のボタンのような円形の装置(センサー)を、二の腕の後ろ側に取り付けます。
そして、取り付けたら専用の読み取り機をかざすだけ。これで血糖値が瞬時に分かります。
1日に何回でも測定ができます。
ボタンは、水深1mで30分間、耐水することができますので、付けたまま入浴もできます。
ただ、このボタン型のセンサーは2週間で交換しなければなりませんので、それだけ注意が必要です。
◆リブレの仕組み
このようにとても便利なリブレですが、いったいどんな仕組みなのでしょうか?
厳密にいうと血糖値を測っているわけではないのです。
リブレが測っているのは「間質液」と呼ばれる液の糖分なのです。
「間質」というのは、聞き慣れないと思います。
私たちの体は、とても小さい細胞が集まってできているのですが、その細胞と細胞の間を間質と呼びます。
そしてその間質を満たしている液体が「間質液」なのです。
リブレは、体の表面からセンサーが入り込み、皮膚の下の間質にセンサーが届きます。
そして、センサーが間質の糖分を検知します。
厳密には、血糖値と間質液の糖値は異なるのですが、ほとんど一致することが分かっています。
そのため、信頼できる結果が簡単にすぐ得られる、というメリットがあります。
◆リブレはこんな方に適しています
・インスリン自己注射を行っている方(※保険適用されています)。
・低血糖(夜間低血糖を含む)を管理したい方。
・血糖測定に苦労されている方。
※血糖自己測定器加算(間歇スキャン式持続血糖測定器によるもの) として月1,250円(1割負担の場合)
いかがでしたでしょうか。
介護しながらの血糖測定はなかなか大変ですよね。
在宅療養されていて血糖にお困りの方、一度検討されてはいかがでしょうか。
ネット通販でも購入できますが、保険適応を希望される場合は一度かかりつけの先生にご相談してみてください。
<終>
今の介護度がどれくらいなのか、おおよそのシミュレーションが可能です。
お一人お一人によって、適切なサービスの組み合わせや内容は変わります。
ケアマネジャーにご相談頂くか、ケアエコの相談サービスをご利用ください。
2022年にえん在宅医療クリニックを開業。
介護での排せつの味方!Helppad(ヘルプパッド)
排せつの対応は、介護の中でも特に大変なことですよね。
今回は、排せつの負担を軽減する道具、「Helppad」をご紹介します。
残念ながら、まだ使えるエリアが限られているとのことですが、これから使用できる範囲が広がってくるのかなと思います。
◆Helppadはこんな方に適しています
・トイレには行けるが、タイミングが合わずオムツを使用している
・オムツのチェックが大変
・オムツ交換のタイミングが難しく、オムツかぶれがひどい
・何とかオムツでなく自力で排泄できるのが理想だけど、排泄のタイミングが分からない
◆Helppadとは?
Helppadは「におい」で排尿と排便を検知する特殊なセンサーが付いたシートで、ベッドの上に敷いて使用します。
これにより、オムツをチェックすることなく、排泄があったことが分かる仕組みです。
創業者は千葉大工学部卒業の方で、ご自身の祖母を介護した経験や、特別養護老人ホームでの実習で「オムツを開けずに中がわかったら」という声を聞いたことが開発のきっかけだったそうです。
さらに、Helppadは日々の排泄の時間を学習して、排泄のタイミングを予測してくれます。
これによって、トイレ誘導のタイミングがわかり、オムツがなくとも自力で排泄できたり、失禁が減ったという方もおられるようです。
うまく使うことができれば、排泄の負担が軽減できるのではないでしょうか。
全国での利用はまだ先のようですが、もしご興味がある方はお問い合わせてみてはいかがでしょうか。
問合せ先:株式会社aba
TEL 047-494-6823
<終>
今の介護度がどれくらいなのか、おおよそのシミュレーションが可能です。
お一人お一人によって、適切なサービスの組み合わせや内容は変わります。
ケアマネジャーにご相談頂くか、ケアエコの相談サービスをご利用ください。
2022年にえん在宅医療クリニックを開業。
【取材レポート】浜松市ふれあい交流センター青龍さんへ行ってきました!
皆さんは、「ふれあい交流センター」をご存じでしょうか?
ふれあい交流センターとは、浜松市内各地にある公共施設で、ご高齢の方の生きがいづくりや健康増進、さらには子育て支援まで幅広い目的を持った、地域交流のための場所です。
だれしも、介護をなるべく受けずにずっと自立して過ごしたい!と思っておられることでしょう。
近年の研究では、介護を受けずに自立した状態を維持するためには他者や社会との交流がとても大事であることが分かってきています。
実際に私自身も普段の診療で、積極的に外へ出ている方ほど元気な方が多いなと感じています。
そこで今回は、交流の場として地域の皆さんに広く愛されている、浜松市南区の「浜松市ふれあい交流センター青龍」さんをご紹介させて頂こうと思います。
◆浜松市ふれあい交流センター青龍ができた経緯
もともと平成15年に老人福祉センターとして開設されました。
しかし、近年はご高齢の方たちだけではなく、子育て世代の方たちのサポートもしたいとの想いで、2020年4月から「浜松市ふれあい交流センター青龍」と名称を変更し、子連れの方もご利用が可能になりました。
その目的としては、ご高齢の方と子供さん、親御さんとの交流も深まるように、という願いも込められているそうです。
◆利用できる方
・浜松市内にお住まいの60歳以上の方
・浜松市内にお住まいの中学生以下の方とその保護者さん
・これらの方を支援する活動に携わる方
がご利用になれます。
◆「ふれあい交流センター青龍」はこんなところ!
一言で言うと、ご高齢の方にぴったりの遊び場といった場所です。
一日中退屈せずに過ごせてしまいそうです。
まず、内部には様々な設備がそろっています。
入り口にはマッサージチェア完備♪
なんとビリヤード台もあります!
訪問した時間帯は空いていましたが、午後には囲碁や将棋を打ちにくる方でいっぱいになるそうです。
広くて清潔なキッチンでは料理教室が開催されます。
また、各種同好会活動も充実しています!
卓球クラブ
水彩画クラブ
合唱クラブ
もちろん皆さん感染対策にも気を配っておられます。
他にも、ヨガ、太極拳、麻雀、グランドゴルフなど、本当にたくさんの同好会があります。
ちびっこ&ママの遊び場にもなっています♪
また、ここには介護予防事業である「元気はつらつ教室」が併設されています。
ここでは、体力や健康に少し不安がある方を対象として、介護が必要にならないように、レクリエーションや体操の教室を開いています。
スポーツ活動や体操といった体を動かす時間だけでなく、カードゲームや手工芸といった頭や手を動かす時間もあります。
送迎、昼食、おやつつきです!
女性が多めですが、男性の方もぜひお待ちしております。
◆館長さんより地域の皆さんに一言
ここに来ることが皆さんの毎日の元気につながるような、ふれあいの場所を提供していきたいと思っています。
ぜひ、1日楽しく遊んで、次の日の活力にして頂ければと思います。
「楽しかった」といって帰ってもらうことがやりがいです!
以上、「ふれあい交流センター青龍」のご紹介でした。
来館されている方たちは皆さんお元気で、まさに生き生きとされていました。
ずっと元気で過ごしていけるように、ふれあい交流センターをご活用してみてはいかがでしょうか?
お問い合わせ:
浜松市ふれあい交流センター青龍 TEL 053-422-2161
今の介護度がどれくらいなのか、おおよそのシミュレーションが可能です。
お一人お一人によって、適切なサービスの組み合わせや内容は変わります。
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在宅療養で役立つ!体調管理アプリ
在宅療養では、日々体調が変化していきます。
日々の様子を記録することはとても大切です。
記録することで、
・変化に気付きやすくなる。
・かかりつけ医が治療方針を考える材料になる
・関わっているスタッフ(訪問看護やヘルパーなど)に日々の様子を把握してもらいやすくなる
といったメリットがあります。
しかし、よいことと分かっていても、毎日記録をつけるということはなかなか大変ですよね。
よくお見かけするのは、ノートや手帳に書き込むという方法です。
簡単ですぐできる方法ではありますが、短所としては、
・紙とペンが必要
・長い期間だとノートが溜まり保管が大変
・外出先での記録が難しい
といった点があります。
そこでオススメなのが、アプリを使った記録です。
健康に関するアプリは本当にたくさん出ていますが、特に在宅療養で使えるアプリをご紹介します。
◆血圧ノート
人気のある血圧記録のアプリです。
特徴:
・無料で使える
・カレンダーやグラフ、数値レポートなど多機能
・血圧だけでなく、体重や症状などの記録もできる
血圧だけでなく体調に関する様々なデータが記録できます。
症状やメモ欄もあります。
インストールはこちらから
◆体調メモ
血圧、脈拍、体温、体重といった基本的なデータが記録できます。
メモ機能もついており、生活の様子を記録することもできます。
特徴:
・無料で使える
・入力がカンタン
・twitterに自動で投稿する機能あり(投稿しないこともできます)
このように時系列で確認できます。
入力はダイヤル式で簡単です。
自動でグラフ化されて変化が見やすい。
インストールはこちらから
◆シンプル日記
シンプルな日記アプリです。自由度高く使えます。
特徴:
・無料で使える
・写真が貼れるため、床ずれや皮膚の異常を記録できる
・キーワードで検索できる
シンプルな入力画面です。
インストールはこちらから
以上、在宅療養での記録に使えそうなアプリをご紹介させて頂きました。
いかがでしたでしょうか。どれも無料ですので、まずは試しに使ってみることをおすすめします。
それぞれ特徴がありますので、ご自身に合った使いやすいアプリを選んで頂ければと思います。
<まとめ>
・在宅療養では、日々の体調の記録が大事
・記録にはアプリが使える
・「血圧ノート」は血圧だけでなく様々な記録ができ、多機能。
・「体調メモ」は入力がしやすく、グラフ化機能もある
・「シンプル日記」は自由に記載したい方や写真を貼りたい方におすすめ
今の介護度がどれくらいなのか、おおよそのシミュレーションが可能です。
お一人お一人によって、適切なサービスの組み合わせや内容は変わります。
ケアマネジャーにご相談頂くか、ケアエコの相談サービスをご利用ください。
一人暮らしでも安心!「HOME ALSOK みまもりサポート」
内閣府の平成30年度高齢社会白書によると、今後も高齢の方の単身世帯は増えていく予想です。
お一人暮らしの方が在宅療養していると、何かあった時の対応などが心配ですよね。
実際に在宅療養の現場では、転倒して動けなくなっているところを発見されて助かった、ということが起こります。
皆さまの中にも、遠くで一人で暮らす親族がご心配な方もおられるかも知れません。
今回は、そんな不安を解決してくれるサービス「HOME ALSOK みまもりサポート」をご紹介したいと思います。
※当サイトはALSOK様とは一切利害関係はございません。
■いざという時にはガードマンが駆けつけてくれる
ご高齢世帯の増加を背景に現在様々な見守りの仕組みがあります。
お一人暮らしの方にとって、定期的にご様子を見に来てくれるサービスは大変心強いと思います。
加えて、実際に重要なのは、「体調不良や事故など何か異常事態が発生した時に、誰が駆けつけられるか」であると思います。遠方のご家族がすぐに行くというのは現実問題として難しいですし、ケアマネジャーさんやご近所の方が常にスタンバイしているわけにもいきません。
そこでこのサービスは、緊急時にボタンを押すと、ALSOKのガードマンが24時間365日駆けつけてくれるというものです。
■センサーによる見守りも
緊急の事態では、ボタンのある場所まで動くことすらできないという状況も考えられます。
そこで、オプションにはなりますが、お家に安否確認センサーを設置することで、異常を検知してメールで知らせてくれる、「みまもり情報提供サービス」もあります。
これならばボタンを押すことができない状況でも素早い対応が可能になります。
■料金
気になる料金ですが、基本が月額1,870円~2,970円(工事費等別でプランによって異なる)です。オプションが複数あり、それぞれ月額110円~1,133円が上乗せになります。
安心して在宅療養を続けるために、このような民間サービスを活用していくのも手だと思います。
「HOME ALSOK みまもりサポート」ホームページ
世界初!排泄予測センサー「DFree」
在宅療養では、失禁やオムツ交換など、排泄に関するお困りごとは多いですよね。
実際に厚生労働省の調査では、介護している方のうち要介護1-2では約25%、3以上では約半数の方が排泄に関する不安を持っていることが分かりました。
実際に、排泄に関するトラブルでご家族が苦労されているのはよくお見かけします。
そこで今回は、世界初の排泄予測デバイスである「DFree」をご紹介させて頂きます。
※当サイトは商品のメーカー及び発売元とは一切関係ございません。
■超音波で膀胱内に溜まった尿の量が分かる
DFreeの仕組みは、消しゴム位の大きさの超音波センサーを恥骨の上あたりに貼り付けることで、4方向の超音波が膀胱の大きさを自動で計測してくれます。それにより、膀胱内の尿の量をリアルタイムで知ることができます。
例えば、トイレに誘導するタイミングが早すぎる、もしくは遅すぎて失禁してしまう、という問題がこれで解決できるように思います。
また、オムツ交換も適切なタイミングで行うことができそうです。
医師の視点から見ると、排尿障害(尿がしっかり出せない病気)の診断、治療にも使えそうだと思いました。
■効果
メーカーさんの資料によると、DFreeを装着することにより、次のような効果が認められたそうです。
①自立排泄の改善
トイレでの排泄率が23.7%増加。
②失禁率の減少
失禁回数が46.8%減少。
③介護負担の軽減
排泄関連作業が22.5%減少。
■考えられるデメリット
このように、とても活用できそうな機器ですが、考えられるデメリットもあります。
一つは価格です。個人向けのDFree Personalの価格は5万円前後です(2021年2月時点)。業務用ならまだしも、自宅で在宅療養している個人向けとしては高めな印象です。分割払いもできるそうですが、今後もっと入手しやすくなると良いですね。
もう一つは、想像ですがこの機器を装着したまま生活するのは人によってはちょっと大変そうです。特に認知機能が落ちている方などでは外してしまう可能性が高いかも知れません。装着を補助するDpadという付属品もあります。
排泄でお悩みの方には、使い方によっては大変有用かと思いますし、画期的な技術だと思います。ご家族の負担が減ればとても素晴らしいことです。
今後、より多くの方が恩恵を受けられるためにも、低価格化、小型化に期待です。