2021/03/28
尿漏れ予防は毎日の引き締めから!
【ウエルライフ地域リハビリテーション・看護センター所長/作業療法士 山田京子先生ご寄稿】
骨盤底筋を鍛えることで、尿漏れを防ぐことができます。今回は尿漏れを防ぐリハビリテーションをお知らせします。
<ハンモックのゆるみに注意!>
図のように骨盤底筋群は骨盤にハンモックのようについています。加齢とともに筋力が落ちゆるんでくるのは、想像しやしですね。
特に女性は妊娠や出産を経る方も多く、骨盤底筋群に負担がかかりがちです。考えてみましょう。ハンモックの上に生まれる前の赤ちゃん(3kgくらい)を載せていたら、ハンモックは下にさがりますよね。出産の際は開くわけですから、横に伸びてしまいます。
体の中のことで見えない分30代から骨盤底筋群のゆるみが始まっているのです。
でも以下の体操を日々の生活の中で心がけて頂ければ大丈夫。かくゆう筆者も咳をしたり、深くおしりを落として座った時の尿漏れに悩みましたが、現在は、その心配はなく過ごしています。
<骨盤底筋を鍛える体操>
①*上を向いて寝ます。
②肩幅に開いた両膝を曲げ、両手をおなかの上に置きます。
③ゆっくりとした呼吸で、肛門→尿道→膣の順に陰部全体を引き締めていきます。ぎゅっと引き締まったらからだをリラックスさゆるめます。
④「引き締める」「ゆるめる」を交互に行って下さい。
*慣れてきたら、椅子に座ったり、立っている時でも意識して行って下さい。
<男性の尿漏れ>
尿漏れは女性だけではありません。男性の場合は前立腺の病気で始まることも多く、そのサインを見逃さないようにしたいものです。
早期発見により薬物療法が効果を上げます。男性の方も心を引き締めましょう!