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care-eco's magazine

2022/04/25

血糖値が気になる方へ!血糖測定器リブレ

今回は、血糖値の測定がとても簡単にできる機械をご紹介します。

皆さんの中には、介護している方の血糖値が高くて、気になっておられる方もいらっしゃると思います。


しかし、血糖値を測るとなると、アルコールで消毒して、指に針を刺して、血を絞り出して…と大変な思いをされている方も多いのではないでしょうか。中には血がうまくでずに、何回もトライされている方もお見かけします。


今日ご紹介するアボット社の「フリースタイル リブレ」という機械は、そんな悩みを解決できる便利な道具です。


◆どうやって使うの?

リブレは、毎回指に針を刺して血を出す必要がありません。

まず、直径約3cm、厚さ7mm程度のボタンのような円形の装置(センサー)を、二の腕の後ろ側に取り付けます。


写真:リブレの本体(リブレ公式HPより)

画像:リブレの取り付け方(リブレ公式HPより)


そして、取り付けたら専用の読み取り機をかざすだけ。これで血糖値が瞬時に分かります。


画像:リブレの使い方(リブレ公式HPより)


1日に何回でも測定ができます。

ボタンは、水深1mで30分間、耐水することができますので、付けたまま入浴もできます


ただ、このボタン型のセンサーは2週間で交換しなければなりませんので、それだけ注意が必要です。


◆リブレの仕組み

このようにとても便利なリブレですが、いったいどんな仕組みなのでしょうか?

厳密にいうと血糖値を測っているわけではないのです。


リブレが測っているのは「間質液」と呼ばれる液の糖分なのです。


「間質」というのは、聞き慣れないと思います。

私たちの体は、とても小さい細胞が集まってできているのですが、その細胞と細胞の間を間質と呼びます。

そしてその間質を満たしている液体が「間質液」なのです。

リブレは、体の表面からセンサーが入り込み、皮膚の下の間質にセンサーが届きます。

そして、センサーが間質の糖分を検知します。


画像:断面図(リブレ公式HPより)


厳密には、血糖値と間質液の糖値は異なるのですが、ほとんど一致することが分かっています。

そのため、信頼できる結果が簡単にすぐ得られる、というメリットがあります。


◆リブレはこんな方に適しています

・インスリン自己注射を行っている方(※保険適用されています)。

・低血糖(夜間低血糖を含む)を管理したい方。

・血糖測定に苦労されている方。


※血糖自己測定器加算(間歇スキャン式持続血糖測定器によるもの) として月1,250円(1割負担の場合)


いかがでしたでしょうか。

介護しながらの血糖測定はなかなか大変ですよね。

在宅療養されていて血糖にお困りの方、一度検討されてはいかがでしょうか。

ネット通販でも購入できますが、保険適応を希望される場合は一度かかりつけの先生にご相談してみてください。

<終>


今の介護度がどれくらいなのか、おおよそのシミュレーションが可能です。

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ケアマネジャーにご相談頂くか、ケアエコの相談サービスをご利用ください。


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安間 章裕(アンマ アキヒロ)
日本内科学会認定総合内科専門医・日本感染症学会認定専門医
2010年 浜松医科大学医学部卒業。亀田総合病院総合診療科、感染症科での研鑽を経て、茨城で在宅医療の立ち上げを行う。その後、地元である静岡県で感染症業務、在宅医療に携わっている。
2022年にえん在宅医療クリニックを開業。