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care-eco's magazine

2021/02/21

世界初!排泄予測センサー「DFree」

在宅療養では、失禁やオムツ交換など、排泄に関するお困りごとは多いですよね。 

実際に厚生労働省の調査では、介護している方のうち要介護1-2では約25%、3以上では約半数の方が排泄に関する不安を持っていることが分かりました。

実際に、排泄に関するトラブルでご家族が苦労されているのはよくお見かけします。

そこで今回は、世界初の排泄予測デバイスである「DFree」をご紹介させて頂きます。

※当サイトは商品のメーカー及び発売元とは一切関係ございません。


■超音波で膀胱内に溜まった尿の量が分かる

DFreeの仕組みは、消しゴム位の大きさの超音波センサーを恥骨の上あたりに貼り付けることで、4方向の超音波が膀胱の大きさを自動で計測してくれます。それにより、膀胱内の尿の量をリアルタイムで知ることができます。

DFreeの仕組み

例えば、トイレに誘導するタイミングが早すぎる、もしくは遅すぎて失禁してしまう、という問題がこれで解決できるように思います。

また、オムツ交換も適切なタイミングで行うことができそうです。

医師の視点から見ると、排尿障害(尿がしっかり出せない病気)の診断、治療にも使えそうだと思いました。


■効果

メーカーさんの資料によると、DFreeを装着することにより、次のような効果が認められたそうです。

①自立排泄の改善

トイレでの排泄率が23.7%増加。

②失禁率の減少

失禁回数が46.8%減少。

③介護負担の軽減

排泄関連作業が22.5%減少。


■考えられるデメリット

このように、とても活用できそうな機器ですが、考えられるデメリットもあります。

一つは価格です。個人向けのDFree Personalの価格は5万円前後です(2021年2月時点)。業務用ならまだしも、自宅で在宅療養している個人向けとしては高めな印象です。分割払いもできるそうですが、今後もっと入手しやすくなると良いですね。

もう一つは、想像ですがこの機器を装着したまま生活するのは人によってはちょっと大変そうです。特に認知機能が落ちている方などでは外してしまう可能性が高いかも知れません。装着を補助するDpadという付属品もあります。


排泄でお悩みの方には、使い方によっては大変有用かと思いますし、画期的な技術だと思います。ご家族の負担が減ればとても素晴らしいことです。

今後、より多くの方が恩恵を受けられるためにも、低価格化、小型化に期待です。